通訳の仕事で求められるのは

語学力とコミュニケーション能力

通訳の仕事に就くために大学・専門学校に通う方は多いでしょうし、実際、活躍している通訳者で国内外の「一流大学」、有名専門学校出身者は多いことでしょう。

しかしまず誤解しないでほしいのですが、仕事にもよりますが、通訳の仕事で求められるのは学歴ではありません。
もちろん大企業の採用時には有名大学や専門学校の卒業生、「留学〇年」などの記述は注目されるかもしれません。語学の素養がない担当者ならば、それだけで採用を決めてしまうことも、あるかもしれません。

しかし、実際の通訳に必要なのは、語学力とコミュニケーション能力です。対象言語を正しく理解し、日本語に置き換えることができ、相手に明確に伝えることができる能力。それが最も必要とされます。

その際、大学・専門学校で学んだ語学やその国に対する知識は役に立つでしょうが、学歴が役に立つわけではありません。大学・専門学校の成績が良かったからと言って、通訳者として優れているとは限りません。

通訳に向いているのは

通訳の仕事とは、日本語とそれ以外の言語を使ってコミュニケーションをはかる仕事です。ですから人と接することが好き人が向いています。

また、外国語のボキャブラリーの豊富さはもちろん、日本語を正しく使えるかどうかも大切な仕事ですから。外国語だけでなく、日本語も好きな人が向いています。

さらに、言葉というのは常に変化します。私達がいつも使っている日本語も、TPOで使い分けるだけでなく、年代によって多彩に変化しますよね。つまりより素晴らしい、伝わりやすい通訳をするには常に自分の語学と知識をブラッシュアップする必要があります。

ですから読書が好きだったりニュースを欠かさず見たりするなど、知的好奇心が旺盛なタイプの人が通訳には向いていると言えます。

また世界には様々な文化や宗教、考え方があります。日本の「常識」から考えれば不可解なものや不快に思えるものすらあるかもしれません。そういったものでも受け入れる柔軟性のある人も、通訳には向いています。